【仕事】事業の始め方
今日は妻が、会社の同期のランチに行きます。
こういう時に仕事を進ませていきたい。
独立して半年間、入籍、引っ越し、子どものことなどでバタバタしていて、自分の中で整理するのにも時間がかかった。
その間無収入で貯金も底をついた。
自分の強みでもあり、弱みでもあるけど、ギリギリにならないと踏ん切りがつかないらしい。。(また改善点が出た!)
そんな中で一度読んだ本だが、もう一度ざっと読み返した本で、「事業の始め方」としてとても共感した部分があったので紹介したい。
「場のデザインを仕事にする 建築×不動産×テクノロジーでつくる未来」
ツクルバという、コワーキングスペース「co-ba」運営、パーティクリエーションサービス「hacocoro」、リノベーション住宅特化の流通プラットフォーム「cowcamo」などの自社サービスと、空間プロデュースも手掛けているベンチャー企業の創業者の二人が執筆された本だ。
二人とも私と同年代。
事業計画は走りながら考える
以下、本文中の内容を箇条書きで紹介する。
・具体的な誰かの個人的な悩みを解決するプロトタイプをつくってみることが有効
・たった一人の限定的な課題に向き合っているように思えるかもしれないけれど、実際には同じような悩みを持っている人が世の中には一定割合いるから、社会性のあるプロジェクトにも接続できるはず
・おぼろげな顔も見えない群衆をターゲットにプロトタイピングすると、軸がぶれがち
・ITの世界でも、初期はニッチな人に熱狂的に支持されるものをつくれというのが定説
上記のことを、「cowcamo(カウカモ)」というサービスを例に紹介されているものがとても分かりやすい。
まず、二人は新規事業のアイデアをぶつけあっていた。
1) そもそも住まい領域の仕事をやりたかった(二人はコスモスイニシアの同期)
2) 新築の住宅供給に対する違和感があった
3) 知り合いのグラフィックデザイナーは、こだわりの家を作ったが手放すことになった。大手不動産会社には、最寄り駅からの距離、築年数などで物件の評価がされ、デザイン性やこだわりは評価されなかった。(具体的な誰かの個人的な悩み)
4) 日本の家はほぼ新築だが、大都市の開発余白は少なく、人口も減少しているため新築があまり建たなくなってきている。中古住宅・リフォーム市場を2020年までに10兆円→20兆円にする目標が政府から発表。2013年6月の閣議決定。(社会性のあるプロジェクト)
5) 一点ものの中古住宅が流通するしくみづくり。どうやってアプローチするか。
6) 前の住まい手やつくり手と新しい住まい手の橋渡しをする役割はまだ不在。
7) 内装にこだわる良質な中古リノベーション物件を丁寧に取材して、物件情報を掲載し、問い合わせを受けて現地を案内し、仲介を行う、というシンプルな事業のしくみ。
アイデアの着想自体に、日頃から本や新聞、そして人と交流する中でインプットを重ねていることが覗える。
メディア、人の両方からのインプットを交えながら、それぞれと対話しないといけないと痛感する。
ただインプットするのではなく、何が問題なのか。どうすれば解決できるのか。という視点を常に持っていなければいけない。
私も、「食べると暮らし配達」というフードデリバリーのwebサイトを立ち上げた。
これも、誰の何を解決するのか。という問いに対して、誰の顔がはっきりしないままリリースした。
近隣の持ち帰りOKのお店を紹介して、配達するというものに加えて「暮らしの情報」を提供します。と打ち出した。
当時から自分でもボヤっとしていてうまく説明できなかった。
京都のビジネス街のビジネスマンのためにフードをデリバリーするには、あまりに距離的に中途半端で、配達料をとるには難しい。また「暮らしの情報」とは何かの定義が曖昧、且つリリース時には用意できていなかった。
恐らく普段のランチを届けるのなら、早さが求められる。しかもそれだけであれば、配達料は難しい。例えば遠方のレストランの料理を食べられるなら、それは価値かもしれないが、まずは一人でスタートさせなければならなかったので難しかった。
誰というのはたった一人で、提供するものもたった一つでないといけない。とその時の失敗からも分かる。
また、事業を始めるときの自分の持つリソースも重要だ。
基本的に何のツテもないなら、自分一人で責任をとれる範囲からスモールスタートする必要がある。
自分ができること(お金をもらえること)を徹底的に考えて、サービスをつくり、売り込む。
あとは、たくさんの人に喜んでほしいけど、自分一人では限界があるので、まずは普段からよくしてくれる人に喜んでもらうことに集中する。
私であれば、家族であり、学生時代お世話になり今も仕事を紹介してくれるHさんだ。
その紹介された仕事先の人にも喜んでもらえるように頑張らないといけない。
と言っているが、私もまだうまくいっていない。早く飯を食えるように頑張る!